子宮について

子宮は全体として中が空洞の西洋梨の形をしています。球形に近い形の体部は胎児の宿る部分であり、下方に続く部分は細長く、その先は腟へと突出しています。この部分が頸部で、腟の方から見ると奥の突き当たりに頸部の一部が見えます。その中央には子宮の内腔に続く入り口があり、この入り口を外子宮口(がいしきゅうこう)とよんでいます。

子宮頸がんとは

婦人科のがんで最も多い子宮がんには、子宮頸がんと子宮体がんがあります。子宮体がんは子宮内膜がんともよばれ、胎児を育てる子宮体部の内側にある子宮内膜から発生します。
一方、子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス・HPV感染で起こります。子宮の入り口付近に発生することが多いので、普通の婦人科の診察で観察や検査がしやすいため、発見されやすいがんです。また、早期に発見すれば比較的治療しやすく予後のよいがんですが、進行すると治療が難しいことから、早期発見が極めて重要といえます。

子宮頸がん検診

頸がん検査は内診台で子宮頸部の細胞(液状細胞診)をブラシで採取します。
検査自体は数分で終わります。ブラシを使用する為、検査後少し出血することがあります。ほとんど痛みはありません。検査結果は通常1~2週間くらいで出ます。

予防と早期発見

  1. 子宮頸がん検診を受ける目安は年齢に関係なく、性交経験がある人は最低1年に1回の検診をすすめています。
  2. 初期の子宮頸がんは、ほとんど自覚症状はありません。
    ☆月経時以外の出血(不正出血)
    ☆性交時の出血
    ☆おりものが増える(茶褐色・黒褐色)
    ☆下腹部や腰の痛み
    など上記の症状があれば、すぐに婦人科受診をすすめます。

子宮頸がん予防ワクチンは16型・18型のHPV感染は予防できますが、他の発がん性の型は防ぐことはできません。ワクチン接種後でも必ず定期的な子宮頸がん検診を行うことをすすめています。